下記の国際研究集会を開催します。どうぞお集まりください。

登録は次からお願いします。

https://forms.gle/i7ucLw3BbsUbWDSK6

日時 2020年3月7日(土)8日(日)

場所:立命館大学衣笠キャンパス 創思館 カンファレンスルーム

参加費 1日1000円(通訳機器代込み)(※会議は7日は日本語とフランス語の二言語で行われ、通訳がつきます。8日は日本語、フランス語、英語で行われ、外国語については仲介者が付きます。)

主催:科学研究費助成事業(基盤研究B)「『ヨーロッパ言語共通参照枠』に関する批判的言説の学説史的考察」(代表:西山教行)
後援:日本フランス語教育学会

タイトル:CEFR以降の言語教育における理論から実践へ: CLIL、トランスランゲージング、複言語教育

問題提起

CEFRが発行されて20年が過ぎようとしている。CEFRはここ20年間でヨーロッパにおいて制作された最も重要なツールであり、これは言語教育に関する議論を行うための共通理解を提供するもので、ヨーロッパを離れ、日本においても言語教育実践者のコミュニケーションを可能にするツールとして使用されている。CEFRは言語教育学の発展を受けて、新しい言語教育観を提示したが、現在、こうした理論と、実践とはどのように接続しているのだろうか。ヨーロッパではCEFR以降も、複言語主義を中心として、『言語と文化の多元的アプローチのための参照枠』(2012)、『複言語教育と異文化間教育のためのカリキュラム開発と作成ガイド』(2016)、『カリキュラム開発と教員養成ガイド:すべての学校科目における言語の次元』(2016)、など多くのガイドや参照枠が現れている。課題となっているのは、提示された理論や理念が、どのように実践に活かされるかとの点である。CEFR以降の言語教育理論の提示する学習モデルは、現実に合致しているのだろうか。概念や記述文は実践においてどのように認知されているのだろうか。この研究集会では、言語教育の現場において、複数の言語が関連しあう中で、複言語主義をはじめとする概念・理念がどのような役割を果たし、教室でどのように実践されるか、という論点について、国際的な視点から議論を交わす。

プログラム

・7日(全体シンポ:創思館カンファレンスルーム)
あいさつ 西山教行(京都大学)
10 :30-11 :15 講演 Petra Daryai-Hansen(コペンハーゲン大学) 「複言語主義につながるCLIL」
指定討論者 川西慧
11 : 15-12 :30 講演 Marisa Cavalli (欧州評議会現代語センタープログラムアドバイザー)「教科教育における複言語教育」
指定討論者 森篤嗣(京都外国語大学)
(昼食)
13 :30-15 :30 Table ronde1 「日本における複言語教育の課題と展望」
森篤嗣、奥村三菜子(NPO法人YYJ[ゆるくてやさしい日本語のなかまたち])、清田淳子(立命館大学) +まとめM. Cavalli
司会:大山万容
(コーヒーブレイク)
16 :00-18 :00 Table ronde 2 「言語教育の最前線:理論から実践への接続」
加納なおみ(國學院大學)、山本冴里(山口大学)、D. Moore(サイモンフレーザー大学) +まとめP. Daryai-Hansen
司会:大木 充(京都大学)

8日 ワークショップ(諒友館2階教室)

10 :00-11 :30
アトリエ1 Petra Daryai-Hansen(英語) 「複言語主義と異文化間教育」ダニエル・ピアース(ノートルダム女子大学)(仲介)
アトリエ2 大木充(日本語)「CEFR再入門と再評価:CEFRに関する45の質問にすべてお答えします」
(昼食)
13 :00-14 :30
アトリエ3 Marisa Cavalli (フランス語)倉館健一(慶應義塾大学)(仲介)
アトリエ4 (日本語) 郭 俊海(九州大学)「シンガポールにおける多言語教育の実態」

15 :00-16 :30
アトリエ5 Daniele Moore(英語)「複言語教育と多元的アプローチ」ダニエル・ピアース(仲介)
アトリエ6 髙梨宏子(東海大学)・宇津木奈美子(帝京大学)(日本語)「母語による教科学習支援に参加した母語支援者を支援する」