国際研究集会2023「複言語主義の多元性をめぐって」
2023年3月25日、26日
京都大学人間環境学研究科地下大講義室
開催趣旨
CEFRの刊行以来、複言語主義の名称は日本においても市民権を得るようになり、言語教育の領域で議論されるようになった。しかしながら、複言語主義は2つ以上の言語を学ぶ教育観に単純化される傾向にある。そして、英語以外の外国語教育を擁護する教育思想として理解されることが多い。複言語主義はヨーロッパで生まれたものの、これまでの歴史において様々な土地で多様な形態で実践されてきた教育であり、ヨーロッパの複言語主義だけが唯一の形態ではない。
国際研究集会2023「複言語主義の多元性をめぐって」では複言語主義の多様性や多元性を歴史や地理、教授法の中に求め、言語教育を多元的に考察したい。
プログラム(暫定版V1)
日仏同時通訳付き
3月25日
開会のあいさつ(10:00)
講演1(10:10-10:55)
ベルナール・ド・メイエール(クワズルナタル大学・南アフリカ)
「多言語空間における複言語話者の文学体験」
指定討論者 井内千沙(拓殖大学)
質疑応答
司会 西山教行(京都大学)
講演2 (10:55-11:40)
マッダレーナ・デ・カルロ(カッシーノ・南ラツィオ大学・イタリア)
「言語教育における翻訳と仲介」
指定討論者 フランク・デルバール(琉球大学)
質疑応答
司会 西島順子(大分大学)
シンポジウム1 (12:40-14:40) 「翻訳と文化的仲介の問題」
① 井内千沙(拓殖大学)
② 梶山祐治(筑波大学)
③ ベルナール・ド・メイエール(クワズルナタル大学・南アフリカ)
司会 ジャン=フランソワ・グラズィアニ(京都大学)
シンポジウム2 (15:10-17:10) 「日本語教育の参照枠補遺版と複言語・複文化能力」
① 松井孝浩(文化庁)「文化審議会国語分科会日本語教育小委員会における「日本語教育の参照枠」取りまとめと、「日本語教育の参照枠」の活用に関するワーキンググループでの検討について」
② 福島青史(早稲田大学)「「複言語・複文化能力」の文脈化の可能性について
-メディエーションが架橋するもの-」
③ 真嶋潤子(大阪大学・ケルン大学)「複言語・複文化能力における「意見の相違や衝突への対応」の扱いについてードイツの移民統合言語政策に学ぶ」
司会:大木充(京都大学)
ワークショップ1(17:20-18:00 )
1: 地下講義室:堀晋也(北海道大学),長野督(北海道大学)
「オンライン授業,対面授業,好きなのはどちら」
2:233:中村典子(甲南大学),國枝孝弘(慶應義塾大学)
「他の言語を学ぶにあたって、学習者の持つ英語の知識はどのように活用できるか?」
3月26日
講演 3 (10:00-11:00)
ダニエル・モーア
「新しい複言語教育-研究・教育の実践における領域横断性と創造的アプローチ」
指定討論者 清田淳子(立命館大学)
質疑応答司会:ダニエル・ピアース(四天王寺大学)
講演4 (11:00~12:00)
柾木貴之
指定討論者 マッダレーナ・デ・カルロ
質疑応答
司会:大山万容(大阪公立大学)
ワークショップ2 (13:00-14:30)
1:233北野ゆき(守口市立錦小学校教諭)
「小学校の外国語と複言語教育」
2:333:小柴裕子(宮崎大)服部美貴(台湾大)
「言語教育におけるビジュアルアプローチの可能性」
シンポジウム3(15:30-17:30) 「学校教育と複言語教育」
① 柾木貴之(北海学園大学)
② 北野ゆき (守口市立錦小学校教諭)
③ ダニエル・モーア(サイモン・フレーザー大学・カナダ)Développer des scénarios pédagogiques plurilingues pour l’école
司会:西島順子(大分大学)
閉会のあいさつ(17:30)
申し込み方法:次のサイトよりお申込みください。参加申し込みの方には追って詳しいプログラムをお送りします。
https://onl.bz/dy3cdDL
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