母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会は、国内外の複数言語環境にある幼児・児童・生徒・およびその他の学習者が読み書きも含むマルチリンガル能力を身につけられる言語教育の方法、理論、研究方法を探ることを目的として活動しています。

毎年夏に研究大会を開催しておりますが、その参加申込みが始まりました。
テーマ「公正な言語教育を求めてーバイリンガルろう教育を再考する」に関連する基調講演やパネルセッションの他、広く学会の対象とする研究領域からの研究発表などがございます。

また、大会参加者が無料で受講できるワークショップとして、「エスノグラフィー入門:日常の言語実践の研究法として」(講師:柴山真琴氏大妻女子大学)と「複数言語生活を生かした言語教授法―リテラシーを育むための実践講座―」(講師:加納なおみ氏
國學院大学)を企画しています。事前配信動画は大会参加者が全員視聴できますが、ライブセッションへの参加者は大会参加費納付後に申し込みが必要です。どちらも先着30名となっておりますので、お早めにお申し込みください。

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母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会
2023年度研究大会(オンライン)へのご参加お誘い
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2023年度の研究大会は「公正な言語教育を求めてーバイリンガルろう教育を再考する」をテーマにかかげ、8月 3日~6日にオンラインで開催します。

MHBの研究領域である海外継承日本語、ろう・難聴児、国内CLD児、少数言語を含む各種言語教育の場において、学習者に対する情報保障や言語権、教育を受ける権利は必ずしも保障されてはいません。なぜなら、すべての学習者に機会を「平等 Equality」に提供したとしても、それは結果の平等「公正 Equity」を保障するものではないからです。今年度のMHB大会は「公正な言語教育」をテーマに、ろう教育におけるバイリンガリズムについて皆様とご一緒に考えていきたいと願っています。

大会テーマの基調講演には、ろう児の教育がご専門のRuth Swanwick博士(リーズ大学)、Daniel Fobi博士、Richard Doku氏の三人をお迎えし、「バイ/マルチリンガル小児期ろう教育:コンテクストを超えた対話 Bi/Multilingual early childhood deaf education: cross-context conversation」をテーマにご講演いただきます。また、森壮也氏(日本貿易振興機構アジア経済研究所)による「ろう者のセルフ・アドボカシー:手話にまつわる人生の諸戦略」と題した特別講演も企画しています。この特別講演は一般に広く公開(大会参加費不要)します。その他にもパネル、2つのワークショップ、会員による研究発表、特別ラウンドテーブルを予定しています。詳細は、大会概要をご覧ください。

主要なプログラム(基調講演、パネル討論、総会)においては、字幕付き動画や日本手話による通訳などを準備し、できるかぎり情報保障についても配慮する予定です。

大会の詳細および参加申し込みについては大会専用ページ(下記)をご覧ください。
https://www.conference.mhb.jp

参加申し込みの締め切り:7月28日(金)昼12:00(東京時間:UTC+9)

【 申し込み時の注意点 】

大会専用ページ(Wixというシステムを利用)を昨年度の大会でも利用しましたが、今年の大会サイトは昨年度のものと異なる新しいサイトです。
両者は連動していませんので、初回アクセス時には「ログイン」ではなく、「新規登録」をする必要がありますのでご注意ください。

MHB2023実行委員
問い合わせ: taikai@mhb.jp