多文化関係学会 関西・中部地区研究会
日時:2013年7月20日 13:30-18:00
場所:関西学院大学(西宮・上ヶ原キャンパス)C号館
グローバル人材育成と言語教育 ―アジアの未来とダイバーシティ―
大学における言語教育は、1991年大学設置基準の大綱化以来、国立大学の教養部解体、教養教育の見直し、学際的な新学部設置などの荒波のなかで変貌を遂げてきました。古典語学習の伝統であった文法翻訳方法も現代語教育の中ではその位置づけが大きく変わりました。戦後オーディオ・リンガル・メソッドやコミュニカティヴ・アプローチが導入されるなかで、「何で英語やるの」(中津燎子1975)という問いが立てられ、教員の再教育と意識改革の必要性が指摘されました。また、欧州評議会の現代語プロジェクト(第1次プロジェクトは1963年から)が数次にわたるプロジェクトの成果として『ヨーロッパ言語共通参照枠』(2001)を策定し、いまではヨーロッパ各国だけでなく世界の現代語教育で参照されています。また日本の言語教育にも大きなインパクトを与えました。その中心的な概念は、複言語主義(Prulilingualismus)と異文化間コミュニケーション能力です。
今回の研究会では、平成24年度から始まった文部科学省の「グローバル人材育成推進事業」に採択された大学のプログラムをも検討しながら、現在社会で求められている「グローバルな人材とは何か」について、言語教育政策の視点、現代社会におけるダイバーシティ・マネージメントの視点から話題提供をしていただき、ラウンドテーブルの形式で参加者の皆さんとじっくり議論します。ぜひ、ご参加ください。学部学生、大学院学生、一般参加者も歓迎します。(申し込み制)
プログラム
開会・挨拶 13:30
・趣旨説明:中川慎二(関西・中部地区研究会委員長)
第1部「グローバル人材育成の視点から」13:40-15:00(80分)
大木充(京都大学、フランス語)、杉谷眞佐子(関西大学、ドイツ語)、菱岡洋介(関西学院大学グローバル人材育成推進事務室、交渉中)
司会:西田隆雄(関西学院大学)
休憩15:00-15:15
第2部「アジアとダイバーシティの視点から」15:15-16:35(80分)
真嶋潤子(大阪大学、日本語)、李洙任(龍谷大学、英語)、藤井幸之助(同志社大学、朝鮮語)
司会:宮本節子(兵庫県立大学)
休憩16:35-16:50
第3部「グローバル人材養成、言語教育、そして多文化関係の視点から」16:50-17:50(70分)
パネラー全員とのラウンドテーブル
司会:中川慎二(関西学院大学)、李洙任(龍谷大学)
閉会・挨拶 17:50
挨拶:抱井尚子(青山学院大学、会長)
懇親会 18:15-20:00(関西学院会館)
・参加費:学会員無料、非学会員:500円(資料代)(ただし、関西学院大学教員、学生、職員は無料)
・申込み(7月18日まで)
委員長 中川まで:nakagawa.shinji2012@gmail.com
・当日も申し込みを受け付けますが、ラウンドテーブルの準備の都合上、できるだけ事前にお申込み下さい。
・多文化関係学会第11回年次大会の記録文集(冊子)を7月20日の関西・中部地区研究会会場で頒布いたします。大会参加者は1部まで無料、2部目からは500円、参加者以外は1部500円でお分けする予定です。ただし、郵送はお受けしておりません。