2013年度言語教育研究センターFD講演会 「CLIL と日本語教育」
講演者:青木直子(大阪大学大学院教授)
開催日時: 2013 年11 月16 日(土)15:00 – 17:00
会場: 上智大学四谷キャンパス12 号館1 階12-102
対象: 日本語・言語教育全般に関心のある教員および学生(学外可)
参加方法: 事前申込不要・参加費無料
(会場定員に達し次第、受付を終了させていただきますのでご了承ください)
主催:上智大学言語教育研究センター※本企画は、グローバル30 採択プログラムの一環として行われます。
「お問い合わせ] 言語教育研究センター
TEL: 03-3238-3699 E-mail: info_cler@sophia.ac.jp
CLIL(内容言語統合型学習)は,母語以外の言語で特定の教科あるいは専門を学び、目標言語の能力と教科/専門の知識を同時に身につけることを目的とします。CLIL は、1990 年代にヨーロッパで始まった教育実践で、複言語主義、ヨーロッパ共通言語参照枠など、同時代のヨーロッパの言語政策を反映しているという特徴があります。厳密に言えば、単なる外国語教授法ではないので、コース・デザインや授業実践において、教科/専門教育の専門家と、言語教育の専門家の緊密な連携が必要とされる教育方法です。本講演では、大阪大学文学部が2010 年度に日本語で実施した、短期集中型のCLIL プログラムを例にとり、シラバス・デザイン、学習活動のデザイン、教材の作成、授業の実施の各段階で、日本語教育の専門家が貢献できることは何かを、整理します。
講演者紹介
略歴:大阪大学大学院文学研究科教授。PhD(トリニティ・カレッジ・ダブリン)。
全国語学教育学会学習者ディベロプメント研究部会初代ジョイント・コーディネーター(1994 年-1997 年)、Innovation in Language Learning and Teaching 編集委員(2006 年~)、国際応用言語学会学習者オートノミー研究ネットワーク執行役員(2011 年~)などを歴任。編著書に、『日本語教育学を学ぶ人のために』世界思想社(2001 年)、”Mapping the terrain of learner autonomy: Learning environments, learning communities and identities”(Tampere University Press, 2009 年)、『学習者オートノミー:日本語教育と外国語教育の未来のために』(ひつじ書房、2011 年)がある。