┏━━英仏対照ミニ・シンポジウム━━━━━━━━━┓
┃
┃ 英語の懸垂分詞と
┃
┃ フランス語の主語不一致ジェロンディフ
┃
┗━━━早瀬尚子(大阪大学)・渡邊淳也(筑波大学)┛
今回の研究会は、共通のテーマに基づき、英語学・フランス語学の研究発表と討論という、ミニ・シンポジウム形式で開催いたします。貴重な機会ですので、関心のある多くの方々のご参加をお待ちしています
日時:12月14日(土)午後2時~午後5時
場所:関西大学千里山キャンパス 大学院棟(尚文館)第502演習室
(大学への交通その他については http://www.kansai-u.ac.jp/ から)
●第1部「英語の懸垂分詞について」(早瀬)
英語の分詞構文の中でも、主節の主語と一致しない分詞節は「懸垂分詞(dangling participles)」と呼ばれる。いわゆる破格の表現だが、その分布には偏り(Taylor2012などが言うところのskewed distributionと呼ばれる状況)が見られる。このことから、懸垂分詞の使用動機(の典型)は、事態内部の視点から、発話現場で即時的に発話することにある、ということを見る。
●第2部「フランス語の主語不一致ジェロンディフについて」(渡邊)
フランス語で、暗黙にされた主語が支配節(proposition regissante)の主語と同一指示にならないジェロンディフ、称して「主語不一致ジェロンディフ」(gerondif”non-coreferentiel”)について、総論的に紹介する。英語の懸垂分詞と同様、事態内部に視点をおく「Iモード」的現象といえるが、文中における語順、出現頻度などの点で、全般にフランス語のほうが制約がゆるやかであることが確認できる。
●第3部「英仏対照による事例研究」(早瀬・渡邊)
英語の現在分詞、フランス語のジェロンディフのそれぞれで、文法化が進んだ事例について対照しながら考察する。また、文法化の進み具合について英仏語の差が見られることにも言及する。たとえば、英語では懸垂分詞全般に対する制約は厳しいものの、談話調整辞への転化はフランス語のジェロンディフより大きく進展している。その差はどこに求められるのか、その理由についても考える。
=====
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆
☆ 懇親会のご案内
☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
研究会の終了後、発表者のおふたりをかこんで懇親会をおこないます。参加ご希望の方は、できるだけ早い時期(おそくとも12月9日まで)に、以下のアドレスまで、「関西フランス語研究会12月14日懇親会参加希望」の旨を、氏名とともに下記までご連絡ください。
tomonoriアットマークkansai-u.ac.jp 大久保朝憲:懇親会係