2024年3月10日(日)第12回シンポジウム
多くの方々にご参加いただき、上智大学での開催を終えることができました。現地での参加は約175名(うち高校生関係者40名を含む)、オンラインでの参加は約70名、延べ245名を超える方にご参加頂き、ありがとうございました。
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第12回シンポジウム
外国語教育の未来を拓く:
ことばの価値に気づくための外国語教育
日 時:2024年3月10日(日)10:00~17:15
会 場:上智大学四谷キャンパス 6号館
主 催: 一般社団法人日本外国語教育推進機構 (JACTFL)
上智大学国際言語情報研究所 (SOLIFIC)
後 援:文部科学省、外務省、東京都教育委員会
参加費:対面参加の場合、JACTFL会員は無料、非会員は1,000円
分科会のオンライン参加は無料
【第1部】10:00-12:00 分科会(対面とZoom)
研究発表 「複言語・多言語教育の取り組み」
◆分科会1 小学校・中学校 410教室
10:00~ 「「言語博物館」を概念とした寺子屋式複言語教育の可能性 ―小学生向けの言語への目覚め活動の実践研究―」 レジュメ スライド
クロス ルベン(琉球大学)(オンライン発表)
10:30~ 「小学校向け複言語学習―大規模校での取り組みの成果と課題―」 レジュメ スライド
岩居 弘樹(大阪大学)
大前 智美(大阪大学)
11:00~ 「小学校における「ことばの教育」―ことばがことばの未来を創る―」 レジュメ スライド
渡辺 香代子(埼玉県幸手市立上高野小学校)
11:30~ 「国際理解を目指した学習における、 教師の経験を活かした授業の効果に関する一考察」 レジュメ スライド
磯本 崇仁(東京学芸大学大学院)
◆分科会2 高等学校・大学1 409教室
10:00~ 「翻訳における学生たちの葛藤 ―三大学連携防災紙芝居多言語化プロジェクトを例に―」 レジュメ スライド
植村 麻紀子(神田外語大学)
中川 正臣(城西国際大学)
澤邉 裕子(東北大学)
10:30~ 「国際共修型多文化クラスにおける平等な参加を目指す言語アプローチ ―やさしい日本語、複言語資源の活用―」 レジュメ スライド
山田 悦子(北海道大学)
11:00~ 「料理レシピを通じた複言語・複文化教育 ―「レシピのチュルク諸語」での実践報告―」 レジュメ スライド
日髙 晋介(日本学術振興会/新潟大学)
◆分科会3 高等学校・大学2 408教室
10:00~ 「プロジェクト型授業での複言語・複文化教育の試み ―ドイツクリスマスマーケットin都筑2023への参加を通して―」 レジュメ スライドなし
松木 瑶子(桐蔭横浜大学)
10:30~ 「大学における課外活動としてのタンデム学習の実践」
西坂 祥平(お茶の水女子大学) レジュメ スライドなし
11:00~ 「「高校スペイン語教師の会」設立に向けて」 レジュメ スライド
遠藤 杏(慶應義塾大学大学院後期博士課程)
各務 恭子(兵庫県立国際高等学校ほか)
高野 正之(奈良県立国際高等学校)
寺尾 美登里(関西学院大学ほか)
日比野 規生(神奈川県立深沢高等学校)
廣瀨 瞳(上智大学大学院博士後期課程)
【第2部】13:00-15:00(対面のみ) 410教室
開会・挨拶
山崎 吉朗(JACTFL 理事長/日本私学教育研究所特任研究員)
岡田 隆(上智大学 学術研究担当副学長)
浅原 寛子(文部科学省初等中等教育局教育課程課外国語教育推進室長)
基調講演
13:30-15:00
大津 由紀雄(慶應義塾大学名誉教授)
「日本型複言語教育の提案 -母語教育と外国語教育の一体化-」
欧州由来の複言語・複文化主義(以下、「複言語主義」)を言語・文化土壌が異なる日本で採用するためには複言語主義の本質を慎重に検討し、それを日本の言語・文化土壌に適合した形にする必要がある。この講演では、欧州由来の複言語主義がCEFRを介して主として日本の英語教育界の一部を主たる窓口として受容されたことによって、複言語主義が歪められた形で定着してしまったことを指摘する。同時に、欧州由来の複言語主義も複数の個別言語を何を基盤として有機的に関連づけるかについて十分な検討がなされていないことを論じる。これらの分析をもとに、日本型複言語主義の開発が必要であることを示し、その出発点として母語教育(「国語」教育)と外国語教育の一体化を図ることを主張する。
【第3部】15:05-15:45 (対面)調査報告
「日本の高等学校等(高専含む)における英語以外の外国語科目の開設状況に関する調査の報告」
詳細はこちらをご覧ください。
JACTFLが設立趣旨の重要な柱とする、高等学校における複言語主義にもとづく外国語教育の拡充には、まず現状の把握が必須である。現時点では、そのほぼ唯一の手立てが、文科省によって隔年で行われる調査「高等学校等における国際交流等の状況について」の中から、「8 高等学校等における英語以外の外国語科目の開設状況について」を参照することであるが、調査項目が概形的なものにとどまり、また実施校名が公表されないなどの限界がある。そうした中で、「高校での多言語教育実施状況調査」(岩崎2020)を契機に、JACTFL内で独自調査実施の機運が高まり、2022年以降専門チームにより、これを行うことになった。今調査は、客観性、統一性を担保するために、各校Webサイト上で確認しうる教育課程表などの資料を根拠とした。本発表は、そこで得られた成果や今後の課題などについて検討を行う。
◆発表
池谷尚美(横浜市立みなと総合高等学校)
岩﨑和彦(長崎大学大学院博士前期課程)
臼山利信(筑波大学)
神谷善弘(大阪学院大学)
野澤督(大東文化大学)
能登慶和(獨協医科大学)
廣瀨瞳(上智大学大学院博士後期課程)
山下一夫(慶應義塾大学)
山下誠(神奈川県立厚木商業高等学校)
山崎 吉朗(JACTFL 理事長/日本私学教育研究所特任研究員)
【第4部】15:55-16:55 (対面)
「多様な外国語を学ぶ高校生の声 #◯◯語 #キテる #2024」
JACTFLは設立当初より、中等教育、特に高校における多様な外国語教育の普及・推進を活動目的としてきた。その間、主に教育制度の問題に焦点を当て、会員の様々な研究を紹介してきたが、直接、学習者である高校生の意見や要望に耳を傾ける機会は乏しかったと言える。
そこで、今回、JACTFLとして初めて、シンポジウムの会場で高校生の声を直接聞く機会を設けてみた。フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、中国語、韓国語を学ぶ高校生たちが、同じ年代の高校生に向けて、彼らの思いが込められたメッセージを伝える。
英語以外の言語を自ら選択して学んでいる高校生の率直な声は、今後のJACTFLの活動のみならず外国語教育の在り方に大きなヒントを与えてくれるであろう。
◆主旨説明
黒澤 眞爾(関東国際高等学校)
◆発表
韓国語 神奈川県立平塚湘風高等学校
東京都立三鷹中等教育学校
ロシア語 関東国際高等学校
早稲田大学高等学院
フランス語 大妻中野中学校・高等学校
東京都立北園高等学校
中国語 関東国際高等学校
横浜市立みなと総合高等学校
ドイツ語 東京都立北園高等学校
獨協中学校・獨協高等学校
スペイン語 神奈川県立藤沢総合高等学校
埼玉県立坂戸高等学校
閉会・挨拶 16:55-17:15
山崎 吉朗(JACTFL 理事長/日本私学教育研究所特任研究員)
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2024年3月10日(日)第12回シンポジウム
2024年3月10日(日)にJACTFL主催 第12回シンポジウムを上智大学四谷キャンパスにて開催します。参加者に関する詳細は後日お知らせします。
分科会での研究発表を募集します。
今回は、上智大学を会場にハイフレックス方式(対面およびzoomでの配信)での開催を予定しています。発表者は原則として、会場での参加をお願いします。
分科会は昨年度と同様午前(10時スタート)に行う予定です。ご承知おきください。
内容:外国語教育、特に多言語、複言語教育等に関する特色ある取り組みを紹介する
<予定>
1.分科会(1)小学校、中学校(2)高等学校、大学等高等教育機関の2分科会を予定
2.発表時間: 発表20分、質問5分、合計25分
3.申し込み:発表申込のリンクから、氏名、所属機関、希望分科会、発表題名と概要(200字以内)
を明記してください。
4.申し込み期間:2023年12月4 日(月曜日)〜2024年1月15日(月曜日)
発表申し込みはこちらからどうぞ。
なお、発表者は原則としてJACTFL会員とし、申し込み多数の場合は理事会で選考します。グループでの御発表の場合には全員が会員である必要があります。未会員の場合にはシンポジウム開催までに入会手続きをお済ませください。
詳細は、昨年度の実施要項を参考にしてください。
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2023年3月12日(日)開催のJACTFL第11回シンポジウムにおいて、以下のとおり分科会の研究発表を募集します。
今回は、3年ぶりに上智大学を会場にハイフレックス方式(対面およびzoomでの配信)での開催を予定し、分科会発表は原則として対面での参加をお願いいたします(海外等からの発表をご希望の方はお問い合わせください)。
なお、今回より分科会を午前(10時スタート)から行うことといたします。ご承知おきください。
内容:外国語教育、特に複言語、多言語教育等に関する特色ある取り組みの紹介する
<予定>
1.分科会:(1)小学校、中学校(2)高等学校、大学等高等教育機関の2分科会を予定
2.発表時間:質疑応答含めて30分
3.申し込み:申し込みはこちらから(申し込みは終了しています)。発表申込のリンクから、氏名、所属機関、希望分科会、発表題名と概要(200字以内)を記入してください。
4.申し込み期限:2023年1月10日(火)
なお、発表者は原則としてJACTFL会員とし、申し込み多数の場合は理事会で選考します。グループでの発表の場合には、全員が会員である必要があります。未会員の場合には、シンポジウム開催までに入会手続きをお済ませください。
詳細は、昨年度のプログラムを参考にしてください。
過去のオンラインシンポジウム情報
第5回オンラインシンポジウム(2022年8月28日)について、くわしくはこちら
第4回オンラインシンポジウム(2021年9月12日)について、くわしくはこちら
第3回オンラインシンポジウム(2020年12月20日)について、くわしくはこちら
第2回オンラインシンポジウム(2020年9月5日)について、くわしくはこちら
第1回オンラインシンポジウム(2020年7月5日)について、くわしくはこちら
過去のシンポジウム情報
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